NICTが光ファイバー1本で109Tbpsの伝送実験に成功
2011年03月10日,NICTは新型の光ファイバー1本で16.8km,109Tbpsの信号伝送実験に成功したと発表した.
従来の世界記録は69.1Tbpsで,1本の光ファイバーの物理的限界とされていた100Tbpsを超え,技術的なブレークスルーとなった点で非常に価値のある成果である.
この光ファイバーは株式会社オプトクエストと住友電工と共同で開発したもので,1つほファイバーの中に7つのコアを持つマルチコアファイバーである.
コメント
今後のネットワークの通信容量の増大に対応するにはリンクアグリゲーションなどの通信の並列化がポイントだろうと睨んでいたが,まさかファイバーでマルチコアをやってくるとは思わなかった.CPUと違いネットワークの場合は並列数を上げれば挙げるだけ性能が向上するという点で優位だとことだろうか.もちろんコア間の遅延とかそうした問題は発生するのかもしれないが.あとはコストの問題か.