ベトナムのIPv6移行

http://english.vietnamnet.vn/en/science-technology/7122/it-will-take-vietnam-4-5-years-to-switch-to-ipv6.html の翻訳記事です.

ベトナムは2020年までのIPv6への移行を国家プロジェクトとしており,現在第一段階を進めている.教育カリキュラムにIPv6のテーマを盛り込むなどの促進政策も行っているようだ.IPv6実験網には多くのISPが参加しているがまだ2つの巨大ISPが参加していない.IPv6国家タスクフォースの会合は4月末に召集される予定である.

ベトナムIPv6に移行するのには4,5年要するだろう

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VietNamNet Bridge - 情報通信省の管轄であるベトナム インターネット ネットワークインフォメーションセンターは,もしISPが必要な変更を実施するチームへの参加に尽力してくれない限りは,ベトナムIPv6技術に完全に切り替わるのに4〜5年を要する必要があるだろうと信じている.

情報通信大臣のLe Doan Hopは2011年の3月末に第433号決定にサインし,2020年までにベトナムのインターネットのネットワークとサービスをIPv6テクノロジーへ移行することを予定するIPv6の国家アクションプランを公開した.

Hopは,ISPの運用と,徐々にベトナムのインターネット利用者にIPv6でサービスを提供するためにネットワークを切り替える実験を実施するという国家計画に適した,IPv6アクションプランの確立と公表を早急に行うようにISPに求めた.

Hopはまた,タスクフォースのメンバーに教育訓練省の下でIPv6の利用を促進し,電子工学,電気通信学,情報技術の学生のカリキュラムにIPv6のテーマを入れてベトナムの全労働者がIPv6への切り替えに準備できるようにするように求た.

IPv6への切り替えのプロセスは3つの段階からなる予定だ.最初の段階は2011年から2012年の準備期間,第二の段階は2013年から2015年でキックオフの期間になるだろう.公式な切り替えは第三の段階である2016年から2019年に実行されるつもりである.

VNNICの副所長であるTran Minh Tanは,IPv4アドレスがほとんど枯渇するという重大な時期に決定は行われたとコメントを述べた.決定はインターネットを維持し発展させるというベトナムの強い決断力を示していると述べた.決定はIPv4からIPv6への切り替えにおける国際統合に対するベトナムの強い決断力も示している.

ISPは具体的な計画を立て社会に提供されるべきIPv6のサービス設計するように指示されてきた.IPv6国家タスクフォースの会合は4月末に召集される予定であり,具体的な計画が設定され,具体的なタスクがISPに割り当てられるだろう.

Tanによれば,計画の2011年から2012年の第一段階における最も重要な目標は,国家的なIPv6実験ネットワークを構築し.I実験ネットワークにISPが接続可能なように準備しておくことだという.

これまでにNetnamやViettel, VTC, EVN, SPTは国家IPv6ネットワークに接続完了したが,2つの巨大なISPであるVDCとFPTはまだ接続を行っていない.

加えて,アクションプランを実行する第一段階において,共産党機関に供している特定のネットワークや,国の行政機関もIPv6対応を行う必要がある.この情報技術プロジェクトは国家予算から資金提供されているためにIPv6利用の先駆者にならなくてはいけないのだ.

ここで,もしベトナムにとって2020年までにIPv6利用に移行するのが既に遅かった場合はどうするのかという疑問が生じる.世界がその時までに完全にIPv6へ移行しているのに対し.ベトナムがもし計画の第一段階の後で多くのことを果たすことができるのなら,ベトナムはただちにIPv6に切り替えなくてはならないだろう,とTanは答えた.しかし彼は...

TanはIPv6利用へ切り替えることは必要であると強調した.なぜならIPv4のアドレスはほとんど枯渇しているからだ.加えて彼によれば,ISPIPv6でどんなサービスを提供したとしても,サービス提供の競争は切り替えプロセスに対してさらに大きな効果があるという.言い換えれば,もしISPが依然としてサービスを提供できなかったのなら,IPv6への切り替えが成功するのは難しいだろう.

サービスを提供するためにすぐにISPは外国のパートナーと共にチームに参加するだろうとTanは考えている.人は一度サービスに慣れ親しんだら提供者は付いていくべき良いビジネス分野を見つけるだろう.