JPNIC の IPv6 初期アドレス割り振り基準が変更された
2010年7月に行われた APNIC_の_IPv6_初期アドレス割り振り基準の変更に基づき,JPNIC の IPv6 初期アドレス割り振り基準が2010年11月 1日に変更された.変更は2010年12月 1日より施行される.
この変更により JPNIC-01108 が無効になり,新たに JPNIC-01110 が発行された.
主な変更点は 5.2.1. 項の「初期割り振りの基準」における経路広告の集約に関する要件が撤廃された点である.
以前の基準では JPNIC から割り振られたアドレス空間を割り当て先組織の割り当てに関係なくそのまま広告する必要があったが,割り当て先組織に対して割り当てたアドレス空間をそのポリシーに応じて広告することができるようになった(という認識で大丈夫だろうか).
差分は以下のとおり.c 項から経路広告の集成項目が削除され,d 項の日本語が修正された.
% diff 1108.txt 1110.txt 411,417c411,416 < c) 割り当て先組織に対し、IPv6の接続性を提供する計画があり、その < 経路広告を、単一のアドレス割り振りに集成して行うこと。 < d) IPv4アドレスの割り振りを受けているIPアドレス管理指定事業者である < こと。そして、割り振りを受けたIPv6アドレスを他の組織へ割り当てま < たは再割り振りを行い、2年以内に当該アドレス空間をインタードメイン < ルーティングシステムで広告すること。 < または2年以内に最低でも200の割り当てを行う計画があること。 --- > c) 割り当て先組織に対し、IPv6の接続性を提供する計画があること > d) IPv4アドレスの割り振りを受けているIPアドレス管理指定事業者であり、 > 割り振りを受けたIPv6アドレスを他の組織へ割り当てまたは再割り振り > を行い、2年以内に当該アドレス空間をインタードメインルーティングシ > ステムで広告すること > または2年以内に最低でも200の割り当てを行う計画があること