慶大寺岡研とNICTが開発したfreeDiameterとDiamEAPを公開
独立行政法人情報通信研究機構(NICT)と慶應義塾大学理工学部情報工学科寺岡研究室は2010年11月 1日,Diameter の実装であるfreeDiameter および DiamEAP をオープンソースとして公開した.
Diameter は RADIUS の後継となる認証・課金プロトコル.freeDiameter は NICT で開発され RFC 3588 の基本機能を実装.DiamEAP は寺岡研で開発され,RFC 4072、EAP-TLS、EAP-MD5 などのネットワークアクセス制御を実装している.
IETF において 11月 2日付けで Proposed Standard*1 であった Diameter Base Protocol draft-ietf-dime-rfc3588bis-25 に Last_Call_がかかった.
コメント
某合宿で行われた DiamEAP の実証実験では問題なく安定して運用できていましたね.
寺岡研は寺岡先生がビジョンを持って主導して,グループ毎に研究を進めていて,次世代ネットワークなどおもしろい研究をたくさんやっているので,すごく良いところだと思っています.
おめでとうございます!
参考
プレスリリース | 認証基盤ソフトウェアを開発、無償にて公開 | NICT-情報通信研究機構
NICTと慶應義塾大学、認証基盤ソフトを開発し無償公開 -INTERNET Watch Watch
RFC 6733 - Diameter Base Protocol
Archive
RFC 3588 - Diameter Base Protocol
RFC 4072 - Diameter Extensible Authentication Protocol (EAP) Application
RFC 5216 - The EAP-TLS Authentication Protocol
RFC 3748 - Extensible Authentication Protocol (EAP)
*1:少なくとも2つ以上の独立した実装による相互接続性のテストを経て修正され Draft Standard となる.その後,多くの実装が広く運用されることで Standard となる.